32 posts categorized "旅行・地域"

2008.08.24

ポール・ボキューズ、食のテーマパーク

リヨン市内の気持ちよい散策を終え、夕方いったんホテルに戻って一張羅に着替える。
リヨンの名物三つ星レストラン、ポール・ボキューズに予約を入れてあるのだ。
わざわざ日本から一張羅を持ってきたのもこのためだ。

タクシーでホテルを出発する。車は市街を抜けどんどんと市外へ・・・・
夕暮れ時を過ぎて日が暮れて周りは更に薄暗く、建物が無くなり周りは林と畑になりますます寂しくなり・・・
どこに連れて行かれるんだ?
このタクシーで大丈夫か?
と、不安が最高潮になったころ、林の中に忽然とお菓子の家、
もとい、ポールおじさんの館が唐突に出現した。
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・・・なんというか、かなりシュールなデザインである。

中にはいると調度品や内装はさすがに三つ星レストランの豪華さだ。
Webサイトからおっかなびっくり予約をしたのだが、どうやら無事席は取られていたようだ。
やれやれ。正直言ってほっとした。ここまで来て、「えーと、あんた誰?」なんて事になったら悪夢だからね。

さて、メニューを見て一番シンプルなコースを注文し、食前酒にシャンパンを選ぶ。
ほっと一息ついて二人で乾杯をする。
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落ち着いて周囲の席を見回すと、実は誰も大して正装なんかしていない。どちらかというとラフな格好の客ばかりだ。ネクタイをしているのは自分と、サービススタッフだけ? うーん、わざわざ日本から運んできたんだけどな。なんてぼやいているところへ前菜が届く。自分には冷菜の盛り合わせ、奥さんにはロブスターのスープ。

えーと、これ何人前ですか??
・厚切りトースト一枚分ほどのフォアグラのテリーヌ
・同じくらいの大きさの厚切りハム
・野菜のゼリー寄せ
一つ一つがそれぞれ3人分くらいに見える。

奥さんのスープは大きなポットに入っているので、ここから取り分けるのかと思ったら、これがまるまる一人前だ。
この量はいったい何なんだ?

気を取り直してこれらを平らげる。もちろんどれも味は文句なし。
思わず気合いを入れてフォアグラを平らげてしまった。大体フォアグラなんてお腹いっぱいたべるものなんだろうか??

どうやらウワサは本当だったらしい。
「伝統的フレンチ」 = 「圧倒的物量で迫り来るこってり田舎風フレンチ」
しかもこれで前菜、このあといったい何が出てくるのか。
そうだ、いったい自分は主菜に何を頼んだのだ?
ヒ・ツ・ジ...  思わず羊まるごと一頭の丸焼きなどを想像したら、お腹にずっしりと溜まったフォアグラにより目の前がクラクラとなり、イヤな感じの冷や汗が背中を流れ出した。

どうやらホントに顔色が蒼くなっていたらしい。奥さんも心配そうに見ている。
しばらく背もたれにもたれてぐったりしているとようやく体調も落ち着いてきた。

そのとき何人かのスタッフを引き連れ、伝説のシェフ、ポール・ボキューズ氏が部屋の奥から姿を現した。
齢80を超えてなおかくしゃくとしており、にこやかにテーブルを回って挨拶し、一言二言客と話しをしながらやってくる。Sp1020637


そしてついに自分たちのテーブルの前におフランスの人間国宝、ポール・ボキューズ氏がやってきた。
日本から来たことを告げると、とても気さくに話しかけてくれ、サインのお願いにもイヤな顔一つせず応じてくれる。
なんというか、サービス精神の塊のような人だ。ひらまつグループと提携して日本にも進出しているためか。
こちらのカメラを見かけると、向こうから「さぁ写真を撮ろう」と自ら手招き。
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ポーズを替えながらスタッフに何枚も写真を撮らせる。とんでもなくエライ人なのにとても気さくでいい人である。しばらくお話をさせていただいた後、「ゆっくり楽しんで下さい」と挨拶をしてボキューズ氏は店の奥に去っていった。

だんだんわかってきた。
ここはフランス料理のテーマパークなんだ。
ミッキーと記念撮影をするように、伝説のシェフと親しく会話ができ、記念撮影をする。
だから郊外の森の中にああいう突拍子のない建物が忽然と現れるわけだ。

二人でそんなことを話して、すこしリラックスしていると恭しくワゴンを押してスタッフが主菜を運んできた。
スタッフが銀色のフタをさっと開けるとラムラックの塊、肋4本分の巨大な肉塊が現れた。数人のスタッフがこれを切り分け、脇から同時に温野菜が添えられ、温められたトリュフ入りソースがさっとかけられる。
こうして目の前で魔法のように料理が完成する。
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目の前に出された皿の上には一つ一つの骨付きラムの一本一本が・・・デカイ。
こいつを切り分けて一口頬張ると・・・ウマイ!
しかし食べても食べても減らない!
すでに巨大フォアグラテリーヌでお腹が一杯だったのだ。やむを得ず2本目を食べたところでリタイアした。

とっつぁん、俺ぁもう疲れたよ、もう真っ白に燃え尽きたよ。
と背もたれにぐったり寄りかかりながら隣のテーブルを見ると、がっちりした体格のおとなりのアフリカ系カップルも3本目の骨付きラムの食べかけでリタイアするところだった。
なんだ、日本人だけが残す訳じゃないんだ、と妙な安心の仕方で、それでもなんだかほっとしていた。

ところがまだ安心するのは早かった。
奥から巨大な木箱を捧げ持ったスタッフが数人。
今度は30種類を越えるチーズの大軍の襲来。いえいえもう入りません。
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もうカンベンして下さいシクシク・・・と思ってたら、ワインとチーズ大好きな妻が俄然はりきりだした。
「アレとコレとソレと・・それとアレも」・・妻よお前の胃袋はいったい・・・
とゆーか負けていられないので、決死の覚悟で立ち上がり、いくつかのチーズ、それも比較的臭くなさそうなものを頼んでみた。
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チーズの大軍をようやくやり過ごしていると、しんがりにはデザートを満載したワゴンが4,5台進軍してきて、こともあろうにこちらのテーブルを隙間無くグルーリと取り囲んだ。このデザート包囲網により我々の退路は完全に断たれた。
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そのまま10分も放置プレーにあい、包囲から解放してくれたサービスマンが「デザートは何を?」などとのたまったが、もちろん丁重にお断りした。勘定を済ませ、タクシーを呼んでもらい食のテーマパークを後にする。

ホテルに帰り着いて二人ぐったりと疲れ果てて眠りについた。

「伝統的フレンチ」と対峙する際の教訓:
・残すことは普通、3割食べて次に行こう。特に序盤はセーブせよ。
・体調は万全に。当日はディナーなら昼は抜くかコーヒー程度にするとよい。
・食事ではなく美食のテーマパークを体験すると心得よ。

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2008.05.13

巴里の空の下 -リヨン駅からリヨンへ

ホテルで朝食を取りゆっくり支度をしてからチェックアウトする。
二人でスーツケースをガラガラ引っ張ってリヨン駅に向かう。それと忘れてはならない、わざわざこのために日本から抱えてきた一張羅。

リヨン駅で妻の姉と合流して、これから二泊三日の小旅行に出かけるのはローヌ・アルプ地方。今日向かうのは美食の都としても名高いリヨン。
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TGVでが牧草の芽吹く丘陵地帯をひた走り、わずか2時間でリヨンに到着。ホテルに荷物を置いてさっそく街歩き。旅に来たらとにかく歩く! 歩いてその街を自分の足で踏みしめて、カフェで渇きをうるおし、地元の人と同じ空気を吸う。そうしてようやくその土地にちょっとだけ溶け込んだ気分になり、見慣れない風景も自然に視野に入ってくるようになる。

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旧市街の中心部にあるサン・ジャン大司教協会のステンドグラスに見とれる。四方の天窓のすべてが荘厳なステンドグラスで飾られている。

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旧市街を歩いて丘の上に向かう。晴天の丘の上からの眺めるリヨン市街の眺望がすばらしい。
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今日はたっぷり歩いておなかを空かせておかないと。
今夜は伝統的フランス料理の三ツ星、ポール・ボキューズでディナーの予定なのである。

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2008.01.16

シンガポール滞在中

出張でシンガポール滞在中です。

毎日の昼食のフードセンターでは、ローカルフードが満載で毎日飽きません。
中華、マレー、インド、他の食文化がそれぞれいい感じで主張していて楽しい国ですね。

後ほど写真をアップする予定。
では夕食に行ってきます!

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2008.01.05

香港のお正月2 -ホンモノの底力!!- 福臨門海鮮酒家

香港のお正月. の続き。

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お昼の飲茶でお腹を満たした一行は、スターフェリーで一路、香港島へ。といってもわずか15分程度の船旅だ。春のように温かく海上を吹く風も心地よい。空には春霞、遠景はパステルカラーに・・・・

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・・・いやこりゃ春霞なんてのどかなもんじゃない。なんだか喉がいがらっぽいぞ。どうやらこれは香港名物の光化学スモッグらしい。外を歩いているとすぐ気づくが、狭い土地にたくさんの車が密集して、おまけに隣接する深圳(しんせん)からは工業汚染されたスモッグが風に乗って流れ込んでくる。これで空気がきれいなわけがない。

あまり長く外気を吸っていると本当に喉がおかしくなりそうなので、定期的に喫茶店に入りお茶を飲んで休憩する。午後いっぱいをこうやって歩き回っては休憩、ショッピングモールに入っては一息、と出たり入ったりを繰り返して香港島をあちこち移動して散歩して過ごした。
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陽が傾いてきた。そろそろ待ちあわせ場所のホテルのロビーに向かうことにしよう。待ちあわせの相手は友人カップルM&U。これから四人で香港の老舗、福臨門魚翅海鮮酒家でのディナーに向かう。現地でホンモノの広東料理をおせち代わりに爆食する! これが今回のテーマです。

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予約しておいたからか、スムーズにテーブルまでご案内。豪華で落ち着いた雰囲気が期待を盛り上げる。壁には魚が泳ぐ大水槽が埋め込まれて、豪華で非日常なひとときを予感させている。友人カップルM&Uも子供のようにワクワクはしゃいでいる。

夜のコースはどれも安くはない。深呼吸してからお薦めコースをオーダーした。看板メニューをほぼ網羅していて一人前15000円、はっきり言って安くない。いや、安いか?日本でもこんな値段のコースの中華を頼んだことはないが、日本でコレ頼んだらいったいいくらかかることか。ここは一番、本場でこその贅沢をしてみるべき、と震える声でオーダーした。

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ビールで乾杯している一同の前に軽快なステップで給仕が料理を運んでくる。簡単な箸休め、ついでフカヒレのスープが目の前に並べられた。琥珀色のスープの中から山盛りのフカヒレがのぞいている。口に含むと様々なエキスが渾然一体となった旨味と、それを吸い込んだフカヒレの歯ごたえがプチプチと口中にはじける。あああ~、これが伝統の広東料理、直球勝負の実力なんだなあ・・・・

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続いてこれも看板メニューの干しアワビのスープ煮込みが運ばれてきた。なんでわざわざ生で刺身が十二分に美味いアワビを、わざわざ干して、それをまた煮て戻して、更にスープで長時間煮込んで完成なんて、なんでそんな面倒なことするのかな~? 私はこれまでずっと思っていました。刺身でいいじゃん、歯が悪いお年寄りは酒蒸しでいかが? なんて思ってました。だけど今日ワタシは理解しましたね。干して、戻して、スープで煮込む中で只のアワビがアワビを超越したの広東銘菜として完成されるということを。

口に含んだ瞬間、磯の香りがふんわりと漂い、柔らかく煮込まれた一片を噛みしめるとスープの旨味と凝縮したアワビの旨味が舌の上にジュワーっと広がる。その旨味がそのまま口中の粘膜から直接吸収されていく。なんという滋味深さ。ここまでの料理はどれも味は濃厚だが結構サッパリしている。

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そこにカニの甲羅にカニ肉をめいっぱい、これでもか!これでもか!とギュ~ウギュ~ウ詰め込んだ蟹の甲羅パン粉焼きがやってきて気分を変えてくれる。蟹肉の淡い味付けが、もー美味いの美味くないのって、カニ好きにはタマリマセン。

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お次はハトのローストだ。Sp1020122
小ぶりのハトが褐色に香ばしく焙られ、二つ割りになって皿一杯に並べられて供される。これは結構食べでがあり、余分な油が落ちているためシンプルな味付けにもかかわらずいくらでも食べられる! 骨も残さずしゃぶって味をチュ~チュ~と吸い尽くす。
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ここまですでに結構な量を食べている。だけど全体にサッパリした味付けからかあまり胃にもたれない。そう、今回の滞在で食べた料理はどれも案外胃にもたれないのだ。なんで日本の中華とこんなに違った印象になるのか?
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そして食事の〆は炒飯。それも只の炒飯ではない。アワビの旨味がとけ込んだスープを仕上げにたっぷり吸い込ませてある。自慢料理のアワビの煮込みが最後にまたカーテンコールで登場だ。
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このあとはデザート、ココナッツミルクで煮込んだツバメの巣は温かくて体に優しくて胃がほっとするという医食同源を体現するような締めくくりとなった。最後にちょっとフルーツをつまみ、大満足のコースだった。
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食事に満足してお茶を飲んでいるところに給仕長が挨拶にやってきた。
「ご満足頂けましたか?」達者な日本語だ。
「ええ、そりゃもう。ところでここの看板料理はなんですか?」
「ああ、それは皆さんの召し上がったコースにほとんど入っていますよ」
「フカヒレのスープ煮、アワビ、蟹のオーブン焼き、鳩のロースト、アワビ炒飯、ツバメの巣」
「ああ、なるほど。堪能できたわけですね。ところであの隣のテーブルで食べているのは?」

そう、さっきから気になっていたのだ。
中国人のご家族がお祝いか、一族でテーブルを囲んでいるのだが、宴もたけなわになったころ、こんがりときれいに褐色の焼き色のついた子豚の丸焼きが運ばれてきていたのだ。夢の中に出てきそうなくらい美味そうで豪華。あれ食べたいなぁ・・・

「あれもうちの看板メニューですよ。是非次回召し上がって下さい」
「おいくらぐらいするんですか?」

給仕長はちょっと小声になり少し近づいて言った
「一匹15000円でございます」
「うーん、けっこうしますね。でもそれだけの価値はありそうだなぁ」
「ちなみに日本ではその5倍いたします」
この人、なかなか商売上手。でもこういう店でこれだけのものを楽しめるならむしろお得?

「次回はあれを注文したいですね。また来られるように頑張りますよ」
「お待ちしておりますよ」と給仕長にっこり。

最初は清水の舞台から飛び降りるような気分だったけど、食後の幸福感はお値段を遙かに上回って、また次回ここにやってくるという目標と生きる活力をもらったのだから、これはとってもお得だったと言うべきだ。

次回はきっと子豚の丸焼きだ。
その日まで待ってろ香港、 福臨門酒家!

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2008.01.04

香港のお正月

あけましておめでとうございます。

2008年は新年早々香港に行ってまいりました。
おせちの代わりに本場の中国料理を頂こうという趣向。香港は旧正月を祝うので1月の最初のこの時期は実はハイシーズンではない。おかげで格安のツアーも見つけることができてお得に滞在することができた。その分食事には気合いを入れていこうというのが今回のコンセプトだ。
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まずは昼食。
九龍(カオルーン)側の尖沙咀(チムサーチョイ)にある「潮楼」で飲茶を頂こうと友人のカップルと4人で訪れる。雰囲気も味もいい割にお値打ち価格だから地元でも人気で、昼食時の地元のビジネスマンやOLで賑わっている。
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ここでは潮州料理が楽しめる。潮州料理の特徴は海にも近く稲作地帯である土地柄から米や魚介を使った料理が多い。味付けは素材を生かしたあっさりした塩味が中心となる。日本人にも馴染みやすい、食べても胃に優しい料理だ。さっそく潮州名物の「潮州糯米巻」を注文。これは甘く味付けした餅米を蒸しパンのような生地で巻いたもので、穏やかに甘くて優しい一品だ。
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他にも潮州風の点心を注文する。どれもあっさりしていて飽きの来ない味わいだ。
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昼食だから腹6分目くらいにしておくことにして、最後の一品に蟹と豆苗の餃子を頼む。
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今気づいたのだけど、どの皿にもタレや味噌はまったく出されなかった。あっさりしながらもしっかり味が付いていたので不要だったのだ。この料理もあっさり、でもしっかりと味わい深かいものでした。体に優しく滋養のあるお昼ご飯を食べてこのあと午後の市街探検に出発!

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2007.11.17

ロードス島旅行記9 (夢のエーゲ海、古代都市リンドス)

ロードス島には紀元前に栄えた都市がいくつか残っている。
この島にも古代の神殿やアゴラの遺跡がいくつも残っているが、
周囲には普通に人が住み観光やリゾート都市として今でも栄えている。
考えてみるとこれはスゴイことだ。
ロードス島の中部に位置する古代都市リンドスもそういう都市の一つである。
滞在地ファリラキからもここへの日帰りツアーが毎日出ていて手軽に参加できる。
おまけにツアー価格も手頃だ。(ウインド一日レンタルの半額!)

集合場所は近くのビーチ。
ここでボートがピックアップしてくれるのだという。
人気のない朝のリゾートビーチでぼーっと二人で待っていると、
沖からから小さなボートが近づいてきた。
ボートにはマッチョ・ゾルバと細身のアンチャンが乗っていて、
やあやあマイフレンドと挨拶しながらボートを岸に着ける。
靴を脱いで足を温かい水に浸しながら乗り込むと、
小さなエンジンをポンポコ言わせながら出航。
「このボートで行くわけじゃないぜ」
「そう、沖に本船が待ってるんだ」

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本船に乗り込みボートはロープで船尾に固定していざ出航!
船は沖合を進み、ところどころのリゾートで停泊し、
アンチャンがボートを分離して、岸に待つ乗客を拾ってくる。
やがて船は満員となり、いよいよリンドスに向けて巡航を始めた。
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快晴の沖合を走ること3時間、
変わらない風景にいいかげん退屈した頃目的地のリンドスがようやく近づいてきた。
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上陸して一息つく。
丘のうえには城壁と神殿、
そのふもとには白亜の美しい街並み、
目の覚めるような真っ白なビーチが広がり、
透明度の高い湾内には小魚が群れる。
イメージの中のエーゲ海そのままの光景が眼前に広がっていた。
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丘のうえの神殿の遺跡に向けて坂を登り出す。
道のりの斜面は小さな白亜の家々から成る市街地になっていて、
レストラン、小さなホテル、お土産やが住宅地の中に点在している。
その小さな路地をロバが観光客を乗せて登っていく。
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頂上に着くと古代から変わらぬ大海原が広がっていた。
神殿まで続く岩山が海からそびえ立ち、
港から出港したフェリーが航跡を引きながら進むのが見える。
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丘のうえには神殿が青空にそびえ立ち、
地中海の日差しは僕らの頭上に容赦なく強烈に降り注ぐ。
直射日光で肌が焼ける、脳が煮える、髪が焦げる。
日差しを避けて神殿の陰に避難してしばし休憩。


ふもとに降りて軽く昼食をとり、
帰りの船が出発するまでの1,2時間を夢のようなリゾートビーチでくつろぐ。
日光浴を楽しむリゾート客は遠慮無くトップレスを披露していて、
目に滋養もたっぷりの素晴らしきオッパイ祭り!
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帰りの時間が近づき乗客が続々と乗り込んでいく。
のんびりしていたら僕らが最後になっていた。みんなスマヌ!
帰りも3時間の航路だが、ここでちょっとしたサプライズ。

リゾートの沖合で船が停泊して碇を降ろし、
マッチョ・ゾルバしばらく休憩だと宣言すると、
乗客が水着になって我先に海に飛び込んでいく。
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乗客がニコニコ笑いながら船の周りに浮かび、
海原がマイプールとなった瞬間だった。
リゾートらしい一日の締めくくり。
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2007.10.25

ロードス島旅行記8 (癒しのフィッシュ・タベルナ)

旅も半ばを過ぎて夢のようなリゾート生活にもだんだん心身が適応してくる。
要するにこういう暮らしが日常にだんだん組み込まれてくるのだ。そうなるとやがてちょっとした倦怠と退屈がやってくるというわけ。大体このあたりで胃袋の疲れがだんだん溜まってきて、二人の会話が「日本帰ったらナニ食べる?」てな食い物ネタの比率が多くなってくるのだ。それというのも肉食中心のこちらの食生活が原因。

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香辛料もそれほどきつくなく、まずまず軽くヘルシーと思っていたけど、昼にギロ・ピタ(ギリシャ風のケバブサンド)なんぞ食べた日には翌朝まで肉が消化されないで残っている感じがする。これは安くて美味しい旅行者向けのランチだけど、肉がミッシリと焼き込まれていて見た目より随分質量があるため、疲れかけの胃袋にはちと荷が重い相手といえる。

そんな悩みを宿のおかあさんに打ち明け、「オイラたちフィッシュ・イーターなんだ!、魚が喰いたいんだ!」と切実に訴えたところ、なんと近くに小さな漁港があり毎日新鮮な魚が水揚げされるとの情報が。その上漁港の目の前には何軒かのフィッシュ・タベルナがあり、なかでも漁港目の前のお店は地元の人にも人気の大衆的タベルナでオススメだという。これはもう行かないわけにはいきません。
疲れた胃袋を救え!!
肉よりも魚の炭火焼きを!!
進め一億火の玉だ! 欲しがりません勝つまでは! 贅沢は(素)敵だ!
(アレ?)
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てなわけで、日が暮れるのも待ち遠しく、この日は食事も控えめに夕刻の漁港にてくてく歩いてやってきました。小さな路地の奥に隠れ家のように佇む漁港と静かに波間に揺れる小さな沿岸用の漁船。きっとそんな沖に行かないでホントの地魚を採ってくるんだろうと期待させる景色だ。

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目指すフィッシュ・タベルナは本当に漁港の目の前、オープンエアの気さくなお店は家族みんなで経営する魚定食屋といったところか。このうちの子供があちこちかけずり回っている。飼い犬が愛想を振りまいて客のおこぼれをおとなしく待っている。早速席に着くと、まずは白ワインを注文。
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それと今日入荷している魚の説明をしてもらうが、これがサッパリわからない。タベルナの女将は業を煮やして着いてこいと言う。氷が一杯入った冷蔵庫、すし屋ならさしずめネタ箱を順番に見せてくれる。

はい、これは白身で炭火焼きが最高!
こっちはちょっと高いけど新鮮この上ない海老だわよ。
この小さいのはフライがいけるわよ。
このぴちぴちの烏賊も是非食べてみなさいよ!
てな感じだ。確かにどれも新鮮そのもので美味そうだ。ただし問題はこっちが二人しかいないこと。あんまりデカイ魚を頼むとそれだけで終わってしまう。なのでせっかくのオススメの大型魚はパスさえてもらい、中型の鯛(の一種と思われる)を一匹と、でかいタコの足を一本、どちらも炭火焼きにしてもらった。

これが大正解!
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タコは塩を振っただけでカリッカリに焼き上げられて、レモンをきゅっとしぼると白ワインの好敵手となり、

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鯛の方はあっさりと焼き上げられて、ここにレモンと持参のキッコーマンをちょっとかけてほおばるとまさしく日本の塩焼きの味わい。二人して無言でガツガツと平らげてふっと一息ついて、やはり胃袋が軽いのに気が付いた。

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やっぱり日本人は魚だよね~とか適当なことをいいながら、さっきまでの疲れもすっかり忘れ、俺たちここでもやっていけるカモ?などと急に虫のいいことを言い出す始末。周りを見回すと地元の人もくつろぎながら家族で食事していたり、観光客が一家でやってきていたりと静かながらも賑わっていた。なんとも気持ちのいいタベルナだ。

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女将にお礼を言って会計をしたら、思ったよりずっと安かった。想定のおよそ半分というところか。これは明日も来るしかないと誓った。(本当に二日連続で通った)

翌朝は胃袋も軽く、目覚めもよく生き返ったようにサッパリして、これで今日もあちこち出歩けるねと頷きながら、また朝からヨーグルトのハチミツがけなどをモリモリと頂くのだった。

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2007.10.21

ロードス島旅行記7 (ウインドサーフィン事情)

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ロードス島は古来からよく風の吹く島として知られていて、午後になると毎日のように風が吹き上がってくる。
観光で有名なこの島は実はウインドサーフィンセンターもあちこちにあるフリスタ天国でもある。ただし、風波以外は立つことがないのでウエイブ中毒者には関係のない場所だ。

朝食の際に宿の女主人にポイントをいくつか教えてもらう。
まず、このカリティアの反対側、トルコに面した西岸のビーチリゾート、イクシア、イアリソスなどの町にウインドサーフィンセンターが点在している。ウェットスーツとハーネスだけ、もしくは本当に手ぶらで行っても問題なしという「手ぶらでプレーニング」が実現でき、ロードスタウンからもほど近い。観光客ウインドサーファーにとっては一番使い勝手の良いメインエリアだ。

そして、島の南端、パラソニシにはウインドサーファーパラダイスと言われるポイントがある。
こちらにはビーチにウインドセンターもあるが、宿がなく、バスも不便なのでレンタカーが必須とのこと。フリスタクレージー達はキャンピングカーなどで長期滞在するそうだ。今回は残念ながらこちらには行けなかったので次回(?)のお楽しみとしておくことにする。(お気に入りのフリースタイルDVD「THE ULTIMATE FREESTYLE INSTRUCTION DVD」のロケ地がまさにこのビーチだったことが後に判明)

他に島の西岸の高級ホテルの側にいくつもレンタルセンターがあるようだが、風の入り方やビーチの性格からどちらかというとホテルのおまけ設備、または初体験の人向けのようだ。

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さて、今回は島の西岸、イヤリソスのブルーホライズンホテルのレンタルセンターで乗ることにした。ここまでの移動だが、まずはホテルの前からバスでロードスタウンのターミナルに移動するのが最初のステップとなる。ここから空港方面、イアリソス行きにのり、ビーチ沿いの幹線道路を20分ばかり移動し、バス停を降りて歩いてちょっと歩くと目的地だ。

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ブルーホライゾンホテルの目の前は広いビーチが広がっていて、向かいにはうっすらとトルコ側が見える。風はポートサイド、海面はフラット~軽くチョッピー。

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ビーチの脇のレンタルショップにはほぼ最新の道具が揃っている。

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セイル: ノースのフリスタ、スラローム、ウェイブセイルが各サイズ、セットされている。
ボード: ファナティックを中心にF2もある。F2の方が上級者向けという位置づけでレンタル費用が高いようだ。
セッティング: ボードの準備とセールのセッティングはスタッフがやってくれる。交換も自由。
価格: 半日65ユーロ、一日75ユーロ、どちらも保険込み。結構高い。
ただし、一週間とか、10日とかの単位で借りると半額くらいにはなる。2週間くらいで借りれば一日あたり35ユーロくらいになる。ウインドがメインの滞在ならここに泊まって道具も長期で借りた方がよさそうである。

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目の前のビーチにはビーチチェア(有料、一日3ユーロ)が並んでいて、年齢層を問わず、大抵カップルの女性の方がここで雑誌でも読みながらノンビリすることになっているようだ。男の方はすぐ沖をウインドで突っ走り、時々帰ってきては彼女のご機嫌を取るというのがここのスタイル(?)のようだった。なぜか夫婦二人揃ってウインドをしているカップルはあまり見かけないようだ。結局、うちのばあいも奥さんがビーチチェアで昼寝か読書か写真撮影、こちらはウインドということになった。日差しは強いけど日陰はカラッとして涼しくすごしやすいのでノンビリするにも良い場所だ。

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最初は海面がフラットで風も6,7mだったので、本来は借りられないはずのF2のエアパイプ付きスラローム(SX)をお願いして貸してもらった。エアパイプというやつを一度試して見たかったのだ。この艇はなかなかすごかった。板が走り出したとたん全体が均等に浮き上がって海面の抵抗がいきなり無くなってホバークラフトのように滑空するのだ。これで一時間カッ飛んでスピードに満足して後はファナティックのフリスタボードでノンビリと一日遊ぶ。

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風は昼過ぎからそよそよと吹き出し、あたりの日は3時頃から夕方にかけてだんだんと安定した強風となり、ハズレの日は3時過ぎで微風になって終わる。天気はずっと快晴なのでハズレの日はさっさと上がって観光するのもいいし、ロードスタウンにショッピングに出かけるのもいいだろう。どっちにしろ退屈しない島であることは確かだ。

今回は結局二日間だけのウインドだったけど旅の間にこういう日があると、気分が変わってホント楽しい。いくら観光で来ていても、遺跡見物と食事の繰り返しだけでは旅という生活にもだんだんと飽きてくるものだからこういうのは貴重だと思う。ウインドがメインで訪れても、観光がメインで訪れてもどっちにしても楽しめるのがこの島のいいところ。

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一日遊んで夕方、ホテル前のタベルナでタコのマリネとギリシャ風の牛肉煮込みにロードスワインで乾杯。

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2007.10.14

ロードス島旅行記6 (ロードス旧市街、グランドマスターの宮殿)

カリティアの宿で目覚める。今日もいい天気。
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中庭にしつらえたテーブルで朝食。
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地元のヨーグルトにハチミツをかけた一皿。ヨーグルトは濃厚でクリームのようで、これに薫り高いハチミツをかけて食べると体の芯に栄養が染みこむような滋養を感じる。宿の人に絶賛したら毎朝出てくるようになった。

さて、今日はロードス島観光の目玉、世界遺産の「ロードス旧市街」に行く。塩野七海氏の「ロードス島攻防記」で知られるキリスト教世界とイスラム教世界の狭間の要衝の地だった場所だ。ここまでの足だが移動はバスで問題なかった。目の前の幹線道路には30分に1本の間隔で島内の主要な場所にバスが走っていて、これに乗れば15分くらいで旧市街の入り口にあるバスターミナルに着く。とても便利で安いしおおむね正確な運行なのもいい。ロードス島の移動は大体バスでどこにでも行けるから便利だ。
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ターミナルから旧市街にはいると、海からの砲撃を防ぐための外壁と市街を守るための内壁の間の間隙が設けられている。ここをぐるっと回り込んで市街の中心部に進んでいくという順路となっている。

内壁の中のロードス旧市街にはお土産屋、宿、タベルナ、数々の文化遺産の建物がひしめいていて観光客で賑わっている。この要塞都市はロードス騎士団が統治していた。
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その騎士団長の屋敷が「グランドマスターの宮殿」として、そのまま残されている。
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立派な入り口をくぐり、ホールから階段をくぐり二階へ。
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どの部屋の床にも凝った意匠のモザイクが埋め込まれている。この部屋は「メデューサ」。
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そして紀元前のロードス島の彫刻家が作ったといわれるラオコーン像。この像はヴァチカン美術館にもあるそうだ。(ちょっと調べてみたけどどっちが本物なんだろうか?)
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宮殿の広い中庭にもたくさんの彫像が飾られているが、破損しているものや風化してしまったものも多い。きれいに残されたものよりも時間の隔たりと重ねられてきた歴史を感じる。
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宮殿を出て各国の騎士団の屋敷が並ぶ通りを歩く。ロードス騎士団は各国の騎士団の合同部隊であったため、フランス騎士団地区、イタリア騎士団地区と区画が分かれており、それぞれ趣のちょっとずつ異なる区画が並んでいる。
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イタリア騎士団の一画で一休みする。

旧市街の土産物屋をのぞいてみると、意外と物価が安い。意外なことにアテネの方が大体において割高だった。この日はちょっと買い物をして終了。

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ロードス島旅行記5 (ふしぎの宿到着)

成田を出発して4日目。
アテネ滞在を経てようやくロードス島に到着。機内から出て空港に降り立つと日差しがいっそう強い。タクシーに乗って約40分、空港の反対側、カリティア郊外に向かう。今回の宿「カステロ ディ ローディ」は中世の騎士の館を思わせるホテルだ。日本からWebでいろいろ探して一番雰囲気のあるここに予約することにしたのだ。

到着すると入り口が閉まっている。アリャリャ?はるばるやってきたのにホテルがお休みか!? とちと焦ったがタクシーから荷物を下ろしている間に、中から宿のオヤジさんが入り口の鍵を開けてくれた。とにかくいつも鍵をかけているそうだ。エントランスに入るとフロントもなく、そのまま中庭に通じている。客は鍵を持って出入りする度に入り口の扉を自分で施錠するのがここのセキュリティシステム(?)なんだと。いきなりちょっとヘンだ。

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きれいな中庭、咲き乱れる花々。だけど人気が無くてガランとしている。うーん??

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気を取り直して部屋にいく。白塗りの壁の広くてきれいな部屋だ。ベッドは3つ。冷蔵庫にポットにTV。余分なものが無くて使い勝手が良さそうだ。

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トランクを開けて、部屋で一休みしてから館内を一回り散歩してみることにする。おお!屋上はリゾートホテルそのもののプールとビーチチェア。これこれ、こうじゃなくちゃね。

建物のあちこちにはちょっとした調度品がおかれている。これがまたビミョー。
スパルタ風の兜の置物もあれば、なんだか評価しがたい抽象画風の絵あり、デザイン専門学校の卒業制作みたいな多国籍ポスター(?)風の壁画もあり、アラブ風の長いすもあるという具合だ。

このホテルの経営者は統一感というものを憎悪しているのだろうか?
それともそれぞれ強烈な趣味を持ったあまたのオーナーの間を次々と転売されたのだろうか?

ホテル内も不思議でおかしいのだけど、なにしろ昼間から人気が無いので夕方は近くのタベルナに行くことにする。宿のオヤジさんにオススメの店を訊くと、なにしろタベルナ・メデューサがいいという。近くて安くて旨くて地元っぽいんだそうだ。そういう店なら大歓迎だ。てくてく5分ほど歩いて行くと、少し街道から奥まったところにホテルが点在しているがここいらが結構な田舎だと気づく。宿泊客何軒かのタベルナ、土産物屋を兼ねたスーパー、レンタカー屋に貴金属店やカフェがポツポツあり、それはそれでのんびりしていて悪くない感じだ。昼間は人気が無かったが陽が傾いてくるとあちこちから観光客がぼちぼちといった感じで外に出てきて、なんだか急に賑やかになってくるのが新鮮だ。これが噂に聞くシエスタの感覚らしい。日没の後に一日のハイライトがやってくるのがこちらの感覚なのかも。

オヤジの紹介のメデューサは確かに地元っぽくいい感じだった。今日は最初なのでまず典型的なギリシャ料理をいくつか頼む。

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地元のグラスワイン(どっしりとしてウマイ!)、今日のスープ、

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カラマリ(イカのフライ)、

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メリジャノサラタ(茄子のペースト。アテネで食べてハマッタのだ!)、スタッフト・トマト&スタッフト・パプリカ(米と挽肉をつめたトマトとパプリカ)。

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なかでもトマトとパプリカは美味かった。何日かぶりに米を食べ、美味しいワインをのみながらロードスの最初の夜は過ぎていくのだった。

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2007.10.07

ロードス島旅行記4 (アテネ現代アゴラ)

古代アゴラ(広場)の次は現代アゴラに行こう!
世界遺産の数々の遺跡には感動もするがだんだんと飽きてくるもの。ギリシャは遠い過去の世界じゃなく、今を生きている人たちの現在の国のはずなのに、こんな当たり前のことは日本にいると案外わからないものだ。今のギリシャがどういう国なのかを知るには繁華街と市場や現地の人をターゲットとした安食堂にいくのが一番だ。
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観光街からそれほど遠くなく、歩いていけるアテネ市街中心部は活気にあふれていた。おしゃれなストリートにはヨーロッパのブランドショップやお洒落なカフェニオン、オモチャ屋には任天堂WiiやPS3。日本の地方都市あたりとなにも変わらない街並みだ。そして一歩裏にはいるとたくさんの食品を扱う市場が広がっている。これがアテネの胃袋。様々な魚、タコ、イカ、海老がならびどれも新鮮でうまそうだ。
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海洋に恵まれたギリシャでは内陸のヨーロッパに比べ魚介類は人気があるようだ。ただし値段は日本に比べると割高で、肉よりも贅沢な食材だと思われているようだ。
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建物の外には青果やオリーブの露天が並ぶ。威勢のいいかけ声で客を呼び込んでいる様子は日本と変わらない。野菜はどれも大きく色濃くて勢いがあり果物もみずみずしい。日本のそれらとは段違いの生命力を感じる。
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市場からホテルに帰る途中のギリシャ料理のレストランでギリシャのビール、ミソスを飲みながら夕食。このビールは軽く口当たりがよくすいすい飲める。ビールの苦みが苦手な奥さんもこのビールは気に入ったようで滞在中よく飲んでいた。
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料理は伝統的なフェタチーズののったグリークサラダとムサカ(茄子のミートグラタン)を頼む。どちらもギリシャの代表的な料理だ。これとパンに付ける何種類ものディップ。これがさっぱりして美味しい。
ヨーグルトのディップ:ツァジキ、塩漬け魚卵のディップ:タラモサラタ、茄子のディップ:メリザノサラタなどシンプルで食べ飽きないメゼ(前菜)たちがテーブルに並ぶ。
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レストランの入り口近くではギターデュオが地元の音楽を演奏しているのが聞こえる。この一日歩いた現代のギリシャの様子をミソスを飲み、ギリシャ料理を楽しみながら二人で振り返る。やはり今の姿は繁華街、市場そしてこういう地元の食堂で感じるのが旅の醍醐味だ。

明日はアテネ空港を飛び立ってロードスに上陸だ。

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2007.10.02

ロードス島旅行記3(アテネ新市街そぞろ歩き)

アテネ二日目。
今日はアテネ市街を中心に歩きまわってみることにする。

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なにしろどこから見てもアクロポリスの丘とその上にそびえるパルテノン神殿は必ず見えるので迷子になる危険性のなさそうな街歩きである。昨日訪れた古代アゴラに対して現代のアゴラも市内に存在する。市街の中心部にある市場や広場のことだ。パルテノン神殿の周囲は完全な観光スポットで外国人旅行者向けの土産物屋や飲食店やホテルが立ち並ぶが、市街の中心に向かうにつれて今のギリシャの人々の生活と現在の町並みがあらわれてくる。ギリシャはもちろんれっきとしたヨーロッパの一部だが、トルコに国境を接しており占領されていた時期も長いため西洋とオリエントの雰囲気がどこかまじりあってほかのヨーロッパの街並とは印象がずいぶん異なる。
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道の両側にはたくさんのカフェやタベルナ(食堂)がならび、観光客や地元の人で賑わっている。こういうところで気楽にフラッペなんかを飲んで水分補給するのもいい。フラッペといってもかき氷のことではなく、単なるインスタントコーヒーに氷水を入れてガーッと機械でシェイクし、シロップで甘みを付けた飲み物で大抵カフェで一番安い。暑いので毎日のようにこれを飲んだ。こうして通行人をぼーっと眺めると、ああ遠くに来たもんだなぁと全身異国の空気に浸ることができる。

一休みしたら現代のアゴラにある市場まで行ってみることにしようか。

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2007.10.01

ロードス島旅行記2(世界遺産拝見)

アテネ第一日目。
朝、コンチネンタルスタイルの中にもギリシャの味が顔をのぞかせる朝食をたっぷりたべ、さっそく街に出る。
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付近を一回りしてから市内の中心にそびえるアクロポリスの丘に向かう。アテネ市内からはどこからでも見渡せるため、ずいぶん巨大な丘と思っていたが登ってみるとほんの10分程度で頂上に登ることができる。あちこち見物しながら登っても20分程度だ。
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頂上からはアテネ全市やエーゲ海までが見渡せる絶景。
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丘の上にはパルテノン神殿、
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エレクテイオン神殿などがそびえ立つ。世界遺産というだけあり、重厚で見ごたえがある巨大建築物に圧倒される。
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パルテノン神殿は女神アテネを祀っていた神殿だが、その後ギリシャ正教の大聖堂、オスマン帝国の弾薬庫と転用されベネチア軍の砲撃で大破。過酷な運命である。しかしこれだけではすまされず1800年代になってイギリスが彫刻の大半を大英博物館(別名 世界ドロボウ記念館)に運び去ってしまった。現在では返還運動が行われているそうだが、近代に入ってからは長い内戦や軍事政権の時期が続いただけに、もしイギリスがこれらの歴史遺産を持ち去らなかったらすべてが破壊されてここには何も残されていなかった可能性も高い。とんでもなく目立つ建造物ゆえにその運命はなかなか過酷である。

アクロポリスの丘を降りて、そのまま古代アゴラに向かう。
これは古代ギリシャ時代の市街中心地の広場で周りにはいろいろな建物の遺跡が整然と残されている。街並みの雰囲気今でも感じられて寺院、神殿より街歩きズキの僕としてはこちらの方が荘厳なパルテノン神殿より興味深く楽しめた。
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アテネの気候は乾燥していて日中の日差しは厳しいけど日陰に入ると涼しく過ごしやすい。乾燥している分ほこりっぽく一日歩いたら靴が砂埃で真っ白になるほど。水分補給は重要で、ミネラルウォーターのボトルは必携で、ドライアイの人は目薬を持って歩くほうがいいだろう。またカフェニオン(喫茶店)はあちこちにあるのでマメに水分補給と日陰での休憩をとることが大切だが、実は現地の人たちはこんな時間にはあまり出歩いていない。最も日差しの強い午後2時から夕方日が陰るまではシエスタの時間となりみんな日陰でのんびり過ごしている。こんな時間にほっつき歩いているのは観光客くらいかもしれない。

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2007.09.28

ロードス島旅行記 (成田発アテネまで)

さてさて、
私事ながらこの度新婚旅行なるものに行ってきたのだけど・・・・・
これまでの海外旅行は大体がウインド合宿旅行ばかり。しかし新婚旅行というのは奥様の希望を優先しないと100年は呪われるというのが世間一般での通説である。これからの人生、ずっと呪われ続けるのは真っ平御免というのが正直なところ。そこでご要望を伺ったところ、

奥様のご要望:
古代からの遺跡溢れるギリシャのロードス島で世界遺産めぐり。
エーゲ海に沈む夕日を眺めながら歴史に思いを馳せる
(彼女はかの塩野七海氏の著作にずっぽりはまっている)

ワタクシのささやかなる希望:
ウインドサーフィンをさせて下さい。いえいえ贅沢はもうしません、全日程の半分も乗れればいいんです。できれば強風が安定して吹くところで乗れれば言うことありません、付け加えるなら道具は今年のモデルが借りられれば申し分ございません・・・

幸いロードス島にはウインドセンターがいくつかあるらしく、両者の希望はナントカ妥協点を見いだすことが出来そう、ということで行き先はエーゲ海に浮かぶリゾートアイランド、ロードス島に決定! とはいえ、日本からこんな地球の反対側に宿を取ったり、航空券を手配するのは実は大変面倒なことだった(らしい。予約は全て彼女まかせ)
この島はヨーロピアンに人気の高級リゾートらしく、ハイシーズンの予約は大変で、おまけに日本からわざわざ地球の反対側に行く人も珍しいときたもんだ。結局半年も前からすったもんだして予約をとり、なんとか旅の開始となった次第。

成田からロードス島に直行する便などなく、まずはギリシャの首都アテネまでたどり着く必要があるが、そのアテネへはヨーロッパのどこかのハブ空港を経由して入る。
結局、
成田→ロンドン・ヒースロー空港
ヒースロー空港→アテネ(ここで一泊)
アテネ→ロードス島 というように最低でも一泊して二回の乗り継ぎが必要となる。やれやれ。とはいえ、せっかくギリシャ神話の地アテネを経由するのだからアテネで2泊して有名なパルテノン神殿を見物してくるプランとなった。

ヒースローまで約12時間のフライト。ここで3時間のトランジットの後アテネまで4時間の飛びようやく深夜2時、アテネに降り立った。ここからボることで有名であまり評判の良くないアテネのタクシーに揺られてその名もパルテノンホテルに入ったのが深夜の3時前。まったく思い出すだけでくたびれる移動である。明日からはアテネの古代遺跡観光の予定だ。しかしともかく、ようやくまともな寝床にありついたのだった。

やれやれ。

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2007.09.09

GWはオアフでのんびり

ことしのGWはオアフで何もしないでノンビリ過ごした。
オールドハワイ風の小さなコンドミニアムを隊員Cが見つけて予約しておいてくれたのだった。これは全くグッジョブで、僕のワガママをほぼ完璧に満たした滞在先だった。

このコンドは緑に溢れる中庭を宿泊棟が囲む造りになっていて、ワイキキの喧噪が嘘のように静かなため、リタイア後のアメリカ人老夫婦というようなゲストが多い。そこでは時間の流れもゆったりしていてこちらも自然にくつろいであくせく観光をすることもなく過ごした。朝は鳥の声で目を覚まし、プールサイドにビーチチェアを置き、朝食。午前はプールで泳いで散歩。午後は昼寝か読書。夕方涼しくなると散歩かサーフィンという生活。あまり居心地が良くてたいして遠出もしなかった。レンタカーも借りていたのだけど、結局カイルアまで一回ドライブしただけだった。長い休みが取れない時はこういう過ごし方がいい。

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2007.03.07

風のない週末

風のない冬の週末。

まだまだ寒くて外で遊ぶ気もあまりしないときは普段行かないような街を散策するいい機会だ。
彼女と横浜の元町に出かけた。神奈川に住んで7年になるけど実はここはまだ未踏の地なのである。といってもすぐ側の中華街までならなんども来ているのでこっちが興味なかっただけという説も・・・。
でもなんでも試してみるもんです。落ち着いた町並みで歩いてあちこち覗くには最適。歩きつかれたら手ごろなカフェもあちこちにある。適当な一軒でカプチーノを頼んだらフォームでお洒落な絵を描いて出してくれた。
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そのまま橋を渡って中華街へ。
この機会にずっと探していたアノ食材を手に入れたい。
辛いものが好きで自宅で料理する際もよく豆板醤を使うけどいい四川料理店で出会うあのコクと深みのある辛さがでない。いろいろ調べてみるとどうも豆板醤が違うらしい。市販の豆板醤は赤くていかにも唐辛子のペーストだが、これを何年も熟成させた本物はもっと黒っぽく、香りも全然違うものらしい。中国のピーシェンというところが本場で、ここの豆板醤は最低でも2年以上寝かせている、なんて情報を手に入れると無性に欲しくなる。中華街のあちこちにある食材店を探し回って見つけたのがコレ。
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黒ずんでホントに味噌のようだ。味見すると辛味よりむしろうま味が強い。料理に使うのが楽しみになってきた。

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2006.12.15

冬の函館を歩く

初めて冬の函館を訪れた。 いいところとと聞いていたけどなかなかチャンスが無かったけど、C隊員のたっての頼みもあり、ちょっと温泉でも浸かりながらのんびり街を歩いてみようかということになり今回の旅行となった。

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昼の便で羽田を発つと、ほんの一時間で函館に着く。そのままレトロな市電に乗り、元町方面に。函館山の麓から坂道のあちこちに鄙びた風情の洋館がごく自然に佇んでいる。今に残る石畳も美しい。Sp1020048

坂の途中にあの有名な”チャーミーグリーン”のスキップ坂があり、とるものもとりあえず一人スキップしてみた。
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丘の上にかつて公民館だったという建物があり中を見学することが出来る。公民館と言いつつ御幸の際の宿ともなったという由緒正しい建物だ。部屋の一つ一つが整備されており、往時をの華やかさが脳裏に浮かぶような豪華な内装をじっくりと見学した。Sp1020019Sp1020027

夕暮れが近づいてきたので丘の中腹からロープウェイで函館山の頂上に登る。
さっきの教会が小さなオモチャのよう。Sp1020097

日没に間に合った!
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西の空に夕日が沈むと、函館の街が夕焼けに染まる。
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寒くて仕方ないので頂上の展望レストランに飛び込むと、なぜか予約もしていないのに市街が見渡せる窓際の一等席に通される。なんだかツイてる!

せっかくの幸運だ。遠慮無く楽しませてもらうことにしよう。僕は生ビール、C隊員はワインのグラスを傾けながら、街並みが夕暮れに包まれ100万ドルの夜景に変わっていく様をのんびりと眺めた。Sp1020085
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この夜景だけでもここに来る価値がある。

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2006.08.05

シエスタと花火

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また花火のシーズンがやってきました。
サザンビーチの花火をTバー(ヘッドランド)から眺めようと仲間が集合。

まずはビーチ近くのスペインレストラン「エル・パティオ」で昼間からサングリアをたらふく飲んで、パエリアを食べてわいわいと盛り上がる。P1010168

おなかが一杯になったらいつものヘッドランド(Tバー)のボードウォークに移動。
午後はビーチでパラソル立ててめいめい勝手にすごす。シエスタしたり海水浴したり、またビール呑んだり。微風の中を無理矢理ウインドサーフィンで出る者(オレ)も一名。

日が傾くと地元住民やら観光客やらが続々とやってきてあたりに陣取り出す。サザンビーチから花火が上がり周囲が歓声に包まれるとまたビールを開けて乾杯!

花火の後は近くの温泉に移動してゆっくり汗を流す。
昼間っからのんだくれた贅沢な一日。

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2006.05.27

盛岡仙台でアレを食す

シンガポールから金曜に帰って翌週が盛岡-仙台を一日でまわり、金曜は北海道へ。こういうのもたまには変化があっていいですね。

さて、用件が終わり、すぐ盛岡駅前に出てアレを探す。

も・り・お・か・れ・い・め・ん! モリオカレイメンです!!

冷麺といえば焼肉屋でおなじみの韓国料理だが、ここ盛岡では独自の進化を遂げたローカルフードとなっている。キムチだれで赤く染まったピリ辛スープ、半透明の極太パスタのような麺は学生時代にはまって以来の好物だ。当時から地元で評価が高い二軒は今も健在だった。駅前の盛楼閣、繁華街にある元祖と言われる食道園、今回は時間の関係で盛楼閣を再訪した。
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辛さは7段階で選べるので上から二番目の大辛を選択。相変わらず真っ赤なスープがウマイ!麺をすすり噛みしめると強靱なかみごたえをクキクキと感じる。ピリ辛スープとの相性はばっちりであっというまに平らげた。

食べ終わってこんなにさわやかな気分になる食べ物はなかなかないですねー!

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2006.05.08

クラーク・キーで一杯

旅をしたとき、その土地のビールを飲んでみるのは楽しいものだ。
その土地の空気の中でそこで育ったビールを飲むと、あー旅に来たんだなぁと実感する。”むんわり”と蒸し暑い夜にクラークキー向かいのELLENBOROUGH CAFEにぼーっと座り、川向かいのにぎわう人波を眺めながら地元のタイガービールをぐびり。
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二杯目と一緒に海南チキンライスをオーダーする。チキンライス、といっても日本の洋食とは違う。こっちのチキンライスは鶏肉をふんわりと茹でて、その旨味がたっぷり溶け出したスープでご飯を炊いて、一緒に食べるという気取らない地元料理だ。ちょい辛の薬味と甘い味噌がついているのでお好みに調整しながら食べる。

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やさしい、素直な味でおなかにするするっと入る。日本でも普段からお昼に食べたくなるんだけどファーストフード店でも誰か出してくれないものか? もっともそれほど難しい料理でもなさそうなので日本に帰ったらこの味を再現してみることにする。うまく行ったらここでご報告するということで。

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2006.05.07

シンガポールのリバーサイド、海老とチャーハン

GWの最終日からシンガポールに来ています。

っていっても出張なんだけど、ホテルは割とゴーカでちと感動。P1010005
部屋からの夜景はこんなにすばらしいのに、一人ブロードバンドつないでお仕事というのが現実。


で、一息ついて夕食に出た。いつものことなのだけどリゾートの独り者は食事が不便なので困る。こういうときは屋台が定番なのだけど、このあたりにはあまり庶民的なゾーンではないようで、探しに行く時間も惜しいので
目に付いた中華料理にさくっと飛び込んで食事を済ませたのだけどこれが結構面白かった。

地元のタイガービールと目に付いたメニューを適当に頼んだ。で、しばし風景なんぞ眺めながらビールをぐびっとやって待つことしばし。一品目は海老の揚げ物だったのだが、これが・・・ほんのり甘い。P1010012ココナッツ香りのするあまーいフレークがたっぷりかかったフライドシュリンプ。
そんなもん食えるかああ!! といいたいところだけど、食べているうちになんだかだんだんイケル気がしてきて結局全部平らげたのでした。日本人の(オレの?)味覚の適応力ってスゴイ。

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二皿目はインペリアル・チャーハン。なんと皇帝様のチャーハンだよ。ワタクシ、”トノ”などと呼称しておりますがさすがにちょっと恐縮しますです、ハイ。海老、蟹がたっぷりでこっちは文句なしに旨い。このてのチャーハンは長粒種の米が合うものです。

今日のところはこんな感じで簡単に済ませたけど、明日からはまた爆食の予定。

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2006.01.13

恩納村でプレーニング

今年の冬はサムイ。

ふつうの冬なら季節風を狙って海に入るが、なにしろ今年は寒すぎる!
やっぱりウインドサーフィンは暖かい海でリラックスして楽しみたい、ということで格安ツアーを探し沖縄中部は恩納村に三泊四日ででかけた。最初の訪問がかれこれ10年以上前で、これで5回目か6回目か7回目?(もう数えるのやめた)の沖縄だ。P1030350ここで手ぶらウインドツアーを楽しみたいなら老舗は恩納村のムーンビーチにあるブローハウが第一にあげられる。ホテルムーンビーチの中にあり、毎年最新の道具を揃えているのがありがたい。リゾートホテルに申し訳程度に揃えられているマリンレジャーのレンタルにありがちなのだが、コレは有史以前のボードなのか?と我が目を疑うような、海で漂白され表面のグラフィックが完全に消え失せた白骨死体のようなボードは一本もない。

P1000629島の反対側、海中道路の側にはポポロポイントというショップもあり、コンディションと気分によって使い分けたりすると沖縄のウインドライフもより楽しめる。ポポロポイントの側には地元で人気のタコス屋、通称キンタコこと、キングタコスがあるので近くに通りかかったら是非試してもらいたい。タコライス発祥の店なのだが間違ってふつうのタコスを買ってもおいしいよね(>O夫妻)

P1000643今回は2月のマウイ遠征のために暖かい海で体をほぐしておきたいということもあり、ややのんびり気分でやってきた。江ノ島ウインド仲間の隊員C、O夫妻も同行してわいわいと楽しめそうだ。

到着初日はあいにくの天気だったが翌朝は好天。朝の散歩で見かけたハイビスカスがなんともトロピカルで南国気分が盛り上がる。そのまま海岸近くを歩いていると海岸に降りていく小道に行き当たる。ここでのんびりするのと今がいつで、ここがどこかわからなくなる。時間がゆったりと流れるビーチでしばしくつろぐ。

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2005.10.16

高松空港を狙え!!

この週末は仕事で香川に出張。 もちろん合間にウドンを喰いまくるつもり・・・だったが・・・ほとんど自由時間がナイ。わずかな空き時間に地元のうどん屋に飛び込むが、観光地だけあってこれが至ってフツーの代物なのです。 P1000105

遙か香川まで来てウマイうどんに会えないのかよー(泣) とか嘆いているうちにも「あっ」という間に時間はたつ。気がついたら帰りの空港である。あーこれでとんぼ帰りか、と搭乗手続きをしていると同行のイトウ氏が「あれ? あの建物なんだろね」と空港ビルの外に見える小さな建物を指さす。P1000115やや・や!あれは讃岐うどんの看板!

発券もそこそこに飛び込んだそこは、どうも空港職員向けの食堂のようだ。食事のお願いしたら快くOKがでた。もちろんうどんもある。とゆーかウドンが主力メニューのようなのだ、こっちの社員食堂ってやつは。定食だってゴハン+おかず+うどんとゆうのが定番だ。そうそう、こういう地元の人向けの店を探していたんですよ~P1000108

お勧めの”釜玉”を注文すると、気さくなおばちゃんがどんどんうどんをゆであげる。P1000109 P1000111かまあげアツアツのうどんにだし醤油をぶっかけ、そこに生卵をポンと割り入れるとウドンの熱気でみるみる半熟に・・・ かみしめるとモッチリ、表面はシコシコつるり。だしのきいた醤油と卵がシンプルで力強い。うめーなー。

短い讃岐訪問だけど、最後に当たりを引き当てました。うーん引き強し。

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2005.06.05

熱海あるある探検隊

いま住んでいる茅ヶ崎から熱海はそんなに遠くない。箱根には平日の夜に気軽に車を飛ばして温泉に行ったりするのだから熱海も簡単に手の届く場所にある。だけど、考えてみたら今まで一度も熱海には足を踏み入れたことがなかった。伊豆までサーフィンのため足を伸ばしたときも素通りしただけだ。

なぜだろう??

箱根や伊豆の人気と比べるとなんだか取り残されているような印象がある。車で通りかかったときも、大型観光ホテルが軒並み倒産してコンクリートの骸が並んで野ざらしになっている光景に軽く戦慄したことを覚えている。でも本当にそんなに面白みのないところなんだろうか?最近読んだ東京するめクラブでも、その寂れっぷりがかえって廃墟マニアにはたまらない、なんて取り上げ方をされている。
・・・廃墟。うーん廃墟、かなり好きです廃墟!
そんなことを考えていると妙に気になりだしたので、風も波もない梅雨時にちょっと出かけてみることにした。まずは温泉、行ってみようか。秘湯なのか、単にすたれているのか正直よくわからないが日航亭大湯は広々していてのんびりでき、結構なお湯でした。貸し切り風呂でも追加料金なしというのはありがたい。



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温泉を堪能した後、観光客らしく熱海銀座なんぞを歩いてみたりする。この写真、日曜日の昼前の光景なんだが、人もあまり歩いていないし何よりあちこちで閉まったシャッターが目立つ。た、確かに寂れている・・・。なんといったらよいだろうか、まるで時間が止まってしまったかのような物憂げな空気。



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食事をできるところを探していると、昭和テイストにあふれるディスプレイを発見。思わず中に飛び込むとそこは30年前にタイムスリップしたかのような異界だった。物憂げな気配漂う店内はうす暗く、安っぽい合成皮革張りの妙に小さく低いソファーやテレビゲームが組み込まれたテーブルなど子供の頃の喫茶店のイメージそのままなのだ。置いてある小物一つ一つからノスタルジックな気配がひしひしと感じられる。しかも狙ってやっているのではなくどうもマジっぽい。メニューを開くと”ナポリタン”の文字。本当に今がいつなのかだんだんわからなくなってくる。探偵物語(薬師丸ひろ子じゃない方ね)に出てた頃の松田優作演ずる”クドーちゃん”がふらっと飯食いに立ち寄りそうな気がしてきた。



客は他にマダムが一人だけ。この近所の人のようだ。店員は奥の方で固まって話している・・というかどうも全員家族っぽい雰囲気だ。ようやく店員の一人が注文を取りに来たのでこのナポリタンと、あとストロベリーパフェを頼む。


しばし待っているとパフェが登場。
P1020629あ・・・煙ふいてる。

なんじゃこりゃあぁぁ!!!(byジーパン刑事)

ああこりゃ、ほんっとに小さい頃にレストランで食べたパフェだよ。もっともあの時のパフェには線香花火が刺してあって目の前でパチパチとはじけていたけどさ。このドライアイスの煙のこけおどしだって大したもんさ!
なお、正直に評価すると味の方はまったく頂けなかった。ただのバニラアイスにホイップクリーム、イチゴ、それだけである。どのくらいイケてなかったかというと、帰り道にファミレスによってもう一回パフェを食べて口直ししたくらいイケてなかったのである(このパフェは旨かった)。


続いてナポリタンが登場。
P1020633こちらは懐かしい味で実にウマイ!。いっぺん茹でて、それからケチャップで炒めたスパゲティも香ばしい。もう一回食べに行きたいくらいである。

バブル以降のイタリアンブームの功罪の一つとして、こういうサラダ油で炒めた昔ながらの喫茶店スパゲティーをほとんど駆逐してしまったことがあげられる。これはこれでおいしいからいーじゃん、などというのはなぜか通用しないで、本当に津波のように歴史の表舞台から消し去られてしまうのである。そいつがこの昭和が冷凍保存されている町では生き残っていた(ちと大げさ?)。



帰りの車中でつらつら思ったのだけど、熱海ってへたにリニューアルなんか絶対しないで、街全体を”昭和のテーマーパーク”にした方がおもしろいんじゃないだろうか。今ある雰囲気をそのまま生かして、逆に新しいものを撤去して古いスタイルに回帰していったら、これは相当おもしろい場所が出現するのではないだろうか。

いずれにせよ、熱海の持つヘンテコな空気には惹かれるものがある。またいつかゆっくり散歩してみようと思う。

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2004.11.02

川の温泉

一日シーカヤックを堪能した翌朝、今度は山に向かった。ここにはシークレットの温泉があるという。

P1010318 山の中腹で車で停め、そこからはひたすら歩く。秋の紅葉といまだ濃い緑が共存する山中をのんびりと歩く。空気が美味しく日差しがさんさんと初夏のようだ。温泉に着く頃にはすっかり汗ばんでいた。ローカルの人しかしらない入り口から斜面を降りて、谷底の川に降りて行くにつれだんだんと硫黄のにおいが漂ってくる。そこにはウソのようなホントの風景が広がっていた。 P1010325うわーっ川がそのまま温泉になっているじゃないか!!目の前の川からはなんとも気持ちの良さそうな湯気が上がっていて、地元の男性二人がのんびり浸かっている。どうやらこの場所はYの字の流れのちょうど合流地点になっているようだ。支流の一方は川の本流(水)で、もう一方は温泉の源泉から熱湯が流れ出しており目の前で入り頃にミックスされているのだ。これぞ”川の温泉”だ。

P1010336 P1010341

さっそくビールを持って川に入る。石を積み替えて流れを変えると好みの湯加減になるというのがカイボリ遊びみたいでおもしろい。周囲は紅葉の森で、空は高く、空気もおいしいときたらもう極楽である。のぼせたら冷たい流れに飛び込んで火照った体を冷まし、またお湯に戻る。さんざんあそんで満足したところに今度は熱々に蒸かしたイモが出てきた。源泉から吹き出す高熱蒸気のそばにザルに入れた芋、卵、弁当なんかをつるして蒸すのが地元の人の楽しみ方なんだとか。このイモがまたウマイ!

晩秋の鹿児島を満喫するなんとも贅沢な旅でした。
(おわり)


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2004.10.30

天文館で呑んだくれ (鹿児島)

天文館の夜も更けて、いよいよ盛り場は佳境だ。

今度は正統派の薩摩料理でいこうか。キコリと第二晩飯の店を探して天文館を練り歩く。11月だというのに暖かく、通りもにぎやかで呼び込みのおっちゃんもとてもフレンドリーだ。南国の雰囲気っていいな。

P1010110やっぱり薩摩といえば・・・地鶏のたたきだよなぁ! 以前訪れたときに新鮮な薩摩地鶏のタタキを堪能して二人ともすっかりはまっていたのだ。よその土地ではなかなか見られないまさに郷土料理だ。えーと地鶏タタキ・タタキ・・・と角を曲がるとそこにはなんとも味のある屋台風飲み屋が・・・ いやぁ味があるねぇと眺めていると、これまた味がありすぎなオヤジさんが中から出てきてあっというまにキコリと意気投合している。
なんだか小結と十両がじゃれ合っているような光景である。

さっそく中にはいり、地鶏タタキと串焼き盛り合わせを注文。

芋焼酎もください!
地元の人はどうやって呑むことが多いんですか?


「そりゃあ当然お湯割りだよ」 

じゃあお湯割り二杯ください。


「そこのポット、そうそれ、もうお湯割りになって入っているから勝手に呑んで」
「会計の時に何杯呑んだか自己申告してくださいね」

なんとも大らかな、そして地元ムードあふれるお店だ。店内はなじみの常連ばかりなのによそ者の僕らも温かく迎え入れてくれるムードがある。P1010112ランニング姿のオヤジさんは”たま”のドラムの人のお父さんか、はたまた”裸の大将”かという風情でホントに味がある。
芦屋雁之助のあとをついで裸の大将ができますねぇ、振ってみるとホントにモノマネをしてくれて、店内おおうけ。
「ところでオニーサンたちはどこから来たの? 何しに来たの?仕事?観光」という話になった。

そうそう、今回の鹿児島旅行の目的は鹿児島のシーカヤックガイド、野元尚巳さんが主催するかごしまカヤックスのツアーに参加するためなのだった。
そう話をすると、なんと、お店にいた人全員が、野元さんのことを知っていた。さすが地元では有名です。野元さんは2000年から2001年にかけて、沖縄から鹿児島までをシーカヤックで単独航海を達成した冒険家で、地元ラジオ局では自分のコーナーまである鹿児島のヒーローなのだった。
野元さんの話題でひとしきり盛り上がっているところに、いよいよ地鶏タタキが登場!
P1010114P1010115
表面が軽く焙られていて、中は生。九州特有の甘めの醤油とニンニクでいただくと、力強い旨味がぐわん、と口中に広がる。オレハイマ、トリヲクッテイル と原始的な本能が呼び起こされそうな、そんな味。串焼きもいける、焼酎が進む、いやぁー堪能です。

さて、三軒目(まだ行くか?)

P1010116先ほどのお店のおかみさんとお客さんの一人が、わざわざオススメのラーメン屋まで案内してくださる。
いやもう、鹿児島、人情厚くてサイコーです。すぐそばにある鹿児島ラーメンの店

「次元ラーメン」

実は鹿児島のご当地ラーメンについてはそれほど高い評判を聞いたことがなかったので今回是非試してみたかったのだ。ここはまだ若いお兄さんが一人で試行錯誤しながら頑張っているという成長株の店らしい。
さっそくオススメの次元ラーメンをいただく。
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さっぱりスープ、だけどコクあり、麺がつるりと喉をすべりおりる、シャキシャキもやしもいいコンビネーションだ。これはクセになりそうな味で呑んだ後にもいい。

ところでなんで”次元”なのかというと
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こういうことだそうです。本人も次元が好きで、お店を出す際に妹さんがお手製のイラストでメニューを作ってくれたとのこと。手作りっぽくてこういうのもいいですね。

こうして、さんざん天文館を堪能して、いよいよ明日はシーカヤック。鹿児島の旅はまだ始まったばかりだ。
(完食)

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天文館で奄美料理 (鹿児島)

週末の会社帰り、品川でキコリと落ち合い、そのまま羽田から飛び立った。
鹿児島空港に降り立つと南国特有の暖かい空気が”むわん”と僕らを包んだ。雨が降っている夜だというのにポロシャツにサンダルでも快適だ。

鹿児島は火の国であり美味し島だ。

そこいら中に温泉のわく自宅風呂いらずの地であり、濃密な自然に恵まれた畜産と農業の里であり、あまつさえ人口約60万人の県庁所在地、鹿児島市の向かいが天然鯛の絶好の漁場という、なんというか反則すれすれに恵まれすぎた海山里の幸てんこ盛りの南国の楽園だ。

宿に着き荷物をベッドに放り出すと早速、鹿児島最大の歓楽街、天文館に二人で繰り出した。今日はこれから鹿児島のウマイものを食い倒すのだ!

まずは一件目。「奄美郷土料理 群倉」 (ぼれくら)に突撃!


こんばんはー 食いしん坊万歳です(ウソ)
P1010072えと、ゴーヤのショウユ炒め、ブタ味噌、マコモ竹の塩豚炒め、それとコボショメの味噌漬け? コボショメってなんだ、ふーん甲烏賊ですか、じゃそれください。あと、えーあのアマミのトンコツってなんですか? 伝統の煮付け? おお、そりゃ食べなきゃ。
お酒は当然黒糖焼酎ね、”里の曙”を僕はロック、キコリは水割りで。
P1010076
お、これがブタ味噌ですか。沖縄でいう「あぶらみそ」だね。

では かんぱーーーーい!!


おおおお!! このブタ味噌、豚が極粗挽きで食べ応えがあり、落花生が香ばしくってやったらウマイ! こりゃ味噌というより”挽肉味噌炒め”だよ。ゴハン欲しいご飯・・・
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む、このゴーヤもいい。チャンプルーよりさっぱりしていて焼酎向きだ。
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これはマコモ竹だね。台湾料理でもよく使うヤツだ。筋っぽくなくてタケノコよりいいかも。塩ブタは沖縄でも食べるよね。イタリアのパンチェッタみたいなものだけど、こっちの方が旨味が濃い気がするね。
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ほほー、これがコボショメ(甲イカ)ですか。
一度ゆでて、それを味噌漬け、更に最後に軽く焙ると。うーん手が込んでますねー。 適度に身が締まっててイケルよこれも。焼酎に合うねぇ~

というか、どれも美味すぎてけちのつけようがないよ。ンマー!!

えーと、焼酎お代わりくださーい! きこりももう一杯いっとく? んじゃこっちももう一杯

 
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アマミのトンコツが来たね、切り干し大根と昆布と一緒に豚の肋骨の周りの肉ををさっぱり煮付ける訳ですね。しみじみいい味です。

よーしそれじゃシメいくぞシメ!
奄美名物 鶏飯 (ケイハン)と、 さっきのブタ味噌を ご飯の上に どおおおおんと男らしく全部のっけた

ブタ味噌丼 お願いします!(笑)


注: そんな料理はメニューにありません。
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鶏飯もさっぱりしていて鳥のいい出汁効いてるよ。うひゃああ、たまんないね、食べ過ぎだけどやめられないね、コレ。
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これでどうだ!

ブ・タ・味・噌・ どおおおおお~~ん


注:喪黒服造の声音で読むこと
P1010100
うわああああ、なんだこりゃ旨すぎだこのブタ味噌丼!。誰かチェーン展開して東京に店だしてくれええええ。毎日昼飯にいくぞ絶対。(吉●家さん、松●さん、新メニューにいかがですか?)

ぶふーーーッ。 うーん喰った喰った。ごちそうさまでした。
おおー結構お安いですねー。どうもおじゃましましたーーー。

よーし第一晩飯終了!次行くぞ次。
(この回 完食)

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2004.08.16

名古屋は味噌カツ

帰省先のナゴヤからの帰り、駅前の地下街にある「矢場とん」にて味噌カツ(ロースとんかつ弁当、1050円)を購入。昔から名古屋の矢場町の老舗トンカツ屋だったが駅前のエスカ地下街にも支店を出していたらしい。
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さすがに有名店だけあり昼時の店の前には長い行列ができていた。新幹線に駆け込んで一息、さっそく弁当を広げ缶ビールをプシュっと開ける。大ぶりの揚げたてカツが入った弁当には味噌だれとカラシが別添えされている。あとはキャベツ、柴漬け、ご飯というシンプルな構成である。オレはカツだけでどおーんと勝負だからな!、というケレン味のなさには好感が持てる。カツの上に味噌だれを残さずすべてかけ、カラシをチョイとつけて一口かじる。芳ばしい揚げたてのカツの衣、上質な豚の脂や肉汁が口中に広がり、それを八丁味噌のしっかりした旨味が覆っていく。すかさずビールをぐびり。 ああ文句なくうまい!。
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どっぷりとカツを覆う味噌だれを見るとさぞやクドイ食べ物ではないかと想像される方もいるかもしれないがそれは誤解である。案外普通のカツより飽きずに食べられるのだ。トンカツの脂っこさを味噌が中和し、そこにカラシが新鮮な刺激を与えるという黄金の中盤が見事に形成されている。さすがはジーコジャパン、もとい、八丁味噌おそるべし、なのである。レモンの酸味で脂っこさを打ち消すという引き算ではなく、味噌の風味で相乗効果を狙うというかけ算の発想なのだ。ここにとどめのビールをぐびぐびと流し込むと、ビールの清涼感がさらに際だち、再び新鮮な気分でカツにかじりつくことができる。いやまったくビールと味噌カツというのは相性がいい。

ナゴヤというと「味噌カツ」「エビフリャー」「きしめん」「天むす」などがよく知られているが、特に八丁味噌への偏愛は強烈なものがある。そういえば僕も子供の頃に分厚いトーストにバターと八丁味噌だれを塗って食べていた記憶がある。町の駄菓子屋のおでんもどっぷりと味噌だれに浸されて味噌一色だったし、味噌煮込みうどんなどという更にパワフリャーな逸品も根強い人気がある。まさに八丁味噌文化おそるべし、なのである。味噌だれをたっぷりとかけた味噌カツは間違いなくニャゴヤ人のソウルフードといえるだろう。未体験の方は、ナゴヤに降りる機会があったら是非JR新幹線側のエスカ地下街「矢場とん」で味噌カツに挑戦することをオススメしたい。店に入る時間のない人は今回紹介したようなお弁当にしてもらうこともできる。駅弁の味噌カツよりも、こちらの方が「どえりゃーうみゃーがね!!」と何倍も感動できること折り紙付きである。

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2004.08.14

四日市で鰻いっぷく

友人の九里さんがテレビの企画でこの旧街道をずっと歩いているので激励に、というかのぞきにやってきました。JR名古屋駅で関西本線に乗り換えて揺られること40分、乗り継ぎのために四日市に降りたのだが関に向かう電車は数分前に出てしまって次は1時間後だとか。オイオイいったいどうゆう接続なんだよと嘆くが田舎にはありがちな事態である。いったん外に出て時間をつぶすことにする。しかしJR四日市駅前は閑散としており、眩しく降り注ぐ真昼の陽光と蝉の声がますます侘びしさを募らせる。駅前商店街はほとんど閉店してシャッターがおろされていてまるで西部劇のゴーストタウンだ。ああ参った、どうやって時間をつぶそうかと途方に暮れていると・・・ふと鼻腔が何かを香ばしく炙り焼く臭いを嗅ぎつけた。猟犬のように香ばしい痕跡をたどっていくとひっそりとした通りに落ち着いた感じの地元の鰻屋を発見した。おばちゃんがもうもうと煙を立てて鰻を焼いている。
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こういうひなびた雰囲気がいいんだ。
暖簾をくぐり「一時間くらいしかないけどお願いできますか?」と聞いてみると今から焼くけど大丈夫だよ、というお答え。ヨシ!待ち時間はうなぎと決まった。鰻丼(大) 1300円を注文して小上がりでお茶を飲みながらのんびり待つ。程なく鰻丼が運ばれてくる。この間10分ほど。そうそう、これが「関西風の鰻」ってヤツである。蒸す時間が不要だから活うなぎを裂くところから調理しても料理が出てくるまでが早い。

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目の前に出てきた焼きたての鰻は表面に香ばしい焦げが軽くついて、かぶりつくとバリッと適度な歯ごたえがある。表面と中の身のぷりぷりした弾力のコントラストが楽しい。タレもやや甘目でゴハンがすすむ。食欲に身を任せた垂直掘削喰いで一気に完食!
ふぅーっ満足。

こういうワイルドな魅力は関東風の鰻ではなかなか味わえないものだ。
関東風と関西風の鰻のもっとも大きな違いは、要するに「蒸すか」「蒸さないか」という点にある。(浜松風というものも存在するがこれは蒸さないので関西風に含めてもいいと思う)

関東風は一度蒸すために、(1)油が抜けてさっぱりとして(2)ふっくらと柔らかくなり(3)川魚特有の泥臭さも軽減する つまりとてもお上品、もしくは大人しい鰻となる。
これに対し関西風はちょうど逆になる。(1)全体にしっかりと脂がのり(2)表面が香ばしくばりっと焙られ、中はぷりぷりと弾力があり(3)川魚のクセがアクセントとして残る。 要するに野趣あふれるというか、ワイルドというか、体調の悪いときは遠慮したい相当アブラギッシュな食い物となるのである。

東京では関西風の鰻を出してくれる店がほぼ皆無なので、関西風の鰻が未体験の方はご旅行の際などに是非一度お試しアレ。ちなみに関東風と関西風の境目は静岡県の浜松付近であるため、浜松には関東風、関西風(+浜松風)のお店が混在しており、好みで選ぶことができる。さすがは鰻パイの地、浜松である。

あっ、ところでオレ、何しにここまできたんだっけ?
そうそう!そうでした。このあとちゃんと九里さんと合流して趣ある旧街道を歩くことができました。

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2003.12.20

金沢、近江町市場のガス海老、白子

 にわかに押し寄せた冬将軍のおかげで戸倉温泉街も朝から吹雪に覆われる。雪景色の中を特急サンダーバードで一路金沢へ。さっそく地元の胃袋、近江町市場に向かう。やはり市場めぐりはかかせない。この時期の盛りはやはり冬の魚、寒ぶり、たら、そしてさまざまなカニがなんといっても旬。
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ここでしか見られない珍しい旬のものを見つけた。ガス海老は裏面がまっ平らになっているという形でこのあたりでしか味わえない。刺身にすると甘海老より美味いのだとか。
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 市場の人から教わったおすすめの「寿司処 源平」に向かう。ここはカウンターだけの、いかにも市場の中の鮨屋といった風情のお店だ。さっそくおまかせ、2500円を頼む。
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富山湾の固有種、白海老がねっとりとして美味い。追加で先ほど見かけた、ガス海老の握り、今が旬の白子の軍艦を頼む。
GasuEbi_zushi.jpg Shirako_zushi.jpg
これが冬の金沢の味覚。タラの白子は鍋もいいがここでは是非生で頂きたいもの。海のクリームのようなやさしい味わいが広がる。ガス海老はしゃっきり歯ごたえがあり、味もこころもち濃く確かに甘海老とは一味違う。
旅の醍醐味の一つは、旬ものをその場所で頂くことにあり、と改めて舌から実感するのであった。

この回 完食

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2003.12.19

雪の和倉温泉 海の幸づくし

「冬の味覚」といえばカニですよね。

 世の中にはカニ命!という人がいる一方で、いやー別にそれほどでもないという人達もたくさんいます。ちなみに僕は後者の方です。カニとはご縁がないということなのかな、それとも本当においしいカニを食べていないからなのか。今回はそれを確かめてやろうと能登半島、和倉温泉の銀水閣にやってきました。

 しかしこれがまた遠い。羽田を午後2時過ぎに出発し石川県の小松空港に到着。バスとJR第3セクターの鉄道を乗りついて雪の舞う和倉温泉駅に降り立ったのが夜の7時過ぎ。この最果て感がいやがうえにも期待を高めます

 とるものもとりあえず夕食に突入。
まずは香箱ガニの卵とミソに舌鼓。
Koubako_gani.jpg
実は香箱ガニという種類があるのではなくタラバガニの雌をこう呼ぶそうだ。とにかく外子、内子とカニミソがとびきりの美味で、舌がとろけるのではないかと心配になるほど。次に合鴨とつくねの小鍋仕立て。すかさず牡蠣風味おこわのセイロ蒸し。そして北陸冬の幸の四番バッター、甘海老と寒ブリのお造り。甘海老はねっとりと舌にまとわりつき、寒ブリ刺身をしょうゆに浸すと一瞬で表面に油が広がる。旬のものだけが持つ、弾けるような生命力に満ち満ちているのが分かる。

 さて本命の越前ガニが出てくるととたんに無口になる。どうもカニを食べる姿というのが食事を楽しんでいるというより仕事に励んでいるような光景になりがちですね、実際のところ。
手間隙かけて取り出したズワイガニをほおばると、なんとも穏やかな旨味がジワリジワリと口中に広がり、やっぱりそれだけの価値はあると実感させてくれます。でも、これも確かにうまいのだけど味覚のインパクト、感動という面では、僕は香箱ガニの卵とカニミソの方に軍配をあげます。いや本当にこれは旨かった。結局僕はカニ命ではなく、カニミソ派だったのです。 このあとさらにブリの陶板焼き。そしてオシマイにカニ鍋と、酒の肴に最高の海の幸ばかりなのですが、これだけ食べるとさすがに酒を呑んでいる余裕がないじゃあないですか! (なんと贅沢な文句だろう)。
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今年一番の寒波で外は吹雪、中では海の幸づくしと温泉で癒されて冬の夜は更けていくのでした。

(この回完食)

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2003.11.22

京都清水 ふぐ三昧

 晩秋のある午後。突然紅葉が見たくなりとるものもとりあえず西に向かう新幹線に飛び乗った。

 黄昏時に京都着。知人と合流し祇園の清水寺に移動する。
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本堂に登る道のりは長蛇の列だったがその甲斐はあった。夜の闇の中に紅葉が燃え立ち、遠景の市街が放つ輝きが清水の舞台のシルエットを浮かび上がらせた。
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 寒さが裾から染み込むような清水寺を後にして祇園のふぐ料理屋に駆け込んだ。まずはひれ酒を駆けつけ一杯。凍えた体に温かいひれ酒が干天の慈雨のようだ。思わず脱力。
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 そこへ焼きふぐが登場。ひれ酒をすすりながら香ばしい焼きふぐをほお張るとぷりぷりした身が口の中ではじけた。
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ここらあたりでやっと人心地を取り戻し本命の鍋とてっさを今度はじっくりと堪能する。そしてまたひれ酒オカワリ。もう際限がない。

 〆はなんといっても雑炊。どれだけおなかが一杯でも、この出汁を一杯吸い込んだ飯粒の魔力に抵抗できるものはない。取り付かれたようにひたすら食べる。晩秋の染み入る寒さすらオツに思わせるふぐ三昧の祇園の夜はしんしんと更けていった。

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(この回 完食)

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